2017.11.09(木)
- 終活
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孫の手紙
平安祭典清水の森と申します。
お葬式も少しずつ変化してきましたが、最近寂しく感じているのはお葬式の式の中で「弔辞またはお別れの言葉」が無くなってきていることです。
私が入社した20年以上前のお葬式では弔辞は2~3名はあったと思います。
町内会長、会社同僚か友人、孫代表の順で案内をし、「参列者で弔辞のご用意の方いらっしゃれば・・・」と案内すると手が挙がり、更にお一人から二人増え、弔辞だけで1時間かかるという光景を懐かしく感じます。
さて、弔辞と聞くと私は今でも後悔していることがあります。
それは私の祖父や祖母が亡くなった際に孫として弔辞(お別れの言葉)をしなかったことです。この会社でお世話になり、日々の仕事の中で多くの孫のお別れの言葉を聞き、弔辞の意味やすばらしさを理解していながら自分の時は「20歳も過ぎて恥ずかしい」という思いで祖父への感謝の弔辞を避けてしまったのです。
その時の後悔の念から私は故人にお孫さんがいらっしゃれば、お別れの言葉をお勧めしています。
それは代表でも、全員でも構いません。感謝の思いを「お手紙」として書いて頂ければいいと思います。
人前で話すことも滅多にないお孫さんは、とても緊張しながら、涙もうかべてその「感謝のお手紙」を立派に読まれます。
その姿は必ずその場にいらっしゃる全ての参列者の記憶に残るはずです。その時の思いは必ずお孫さんと故人の心に伝わると思います。