2019.05.17(金)
- 供養
③知っておきたい『お盆』のこと Q&A part3
まだ続きますよ。ご確認ください。
Q:浄土真宗ではお盆をしないのですか?
A:はい。宗旨の教えとしてお盆行事を
行いません。
浄土真宗は亡くなられてすぐに極楽
浄土へ往くとされ、『盂蘭盆経』に
説かれるような餓鬼道での救いが必要
ないからです。ただ、地域の風習など
によりお盆を行うところもあるので、
お寺様に確認をされたり、来られる方
も知らずにいますので、盆返しなども
用意が必要かもしれません。
Q:私たち地域には、水棚というものが
ありますが、それについて教えて下さい。
A:お盆の時、屋外に水棚と呼ばれる棚を
設ける地域があります。
水棚は先祖の霊を迎える場所であると
同時に、様々な霊を迎えてもてなす場所
となります。
この水棚には蓮の葉を敷いた上に
『水の子』を供える場合が多いようです。
水の子とは賽の目に切り刻んだナスや
キュウリと洗米を盛ったものです。
水の子は盆棚にも供えられるもので、
お盆の供物としても一般的なものに
なっています。
Q:盆飾りの牛と馬の意味は何ですか?
A:かつて牛や馬は農耕生活の中で欠かせ
ない動物でした。お盆の時には牛や馬を
休ませ、丈夫であるよう祈ったとも言わ
れていました。
他にも、ご先祖の乗られる乗り物とされ、
こちらに来るときは馬で早く帰ってきて、
あちらに戻るときは牛でゆっくり戻って
ほしいという気持ちを表したものとも
言われています。
Q:ほおずきを飾るのは何故ですか?
A:ほおずき(酸漿)は『鬼灯』とも書かれ
死者の提灯であるとも言われています。
これとは意味合いが違うとは思いますが、
東京の浅草寺の『ほおずき市』が有名で
仏教との関わりも深い植物です。
Q:素麺を供えるのは何故ですか?
A:素麺を供物とする由縁に七夕があります。
七夕に素麺が供えられていたことが、
お盆に引き継がれたと考えられています。
夏彦星、織姫星の伝説で知られる七夕は、
元々お盆行事と関係が深く、笹は先祖の
霊が宿るところともされています。
七夕は針仕事の上達を願うお祭りでもあり、
素麺は糸に見立てられ、針仕事上達の供物
とされてきました。その習慣が先祖を招く
盆棚にも取り入れられたという説もあります。
また、素麺を食べると熱病にかからないと
いう言い伝えがあり、熱病除けとして供え
られたとも言われています。
盆棚に素麺などのお盆の供物を供える時、
蓮の葉を盆として用いることがありますが、
これは『お盆』の語源の一つであると
考えられています。
いろんなQ&Aがありましたが、少しはお盆の
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