[一般葬]湯灌で最後のひと時を
- エリア
- 葵区
- 式場名
- ご参列者数
2018.08.05(日)
- 自分の祖父のことを思い出しました
- ご主人はお風呂好きな方でした。
時間があれば、仲間と日帰り温泉に出掛けたり、一人でもよく温泉地に出掛けていらしたそうです。
そんなご主人様は自宅のお風呂で亡くなってしまいました。
いつもの調子でゆっくり浸かる方だったので、その日もそうだと思っていた奥様。
でも、それにしても出てこられないことに、違和感を感じすぐに様子を見たときには、間に合いませんでした。
気付くのが遅くなったことに、自分を責めていた奥様は悔やんでも悔やみきれないご様子で、悲しみのどん底にいらしたと思います。
それでも、ご主人が大好きだったお風呂で最後も湯灌という選択をされた奥様は、通夜当日ご家族でこの湯灌の儀に立ち会われました。一連の所作が済み、お部屋から出てこられた奥様の表情は穏やかになっていました。
『お風呂で亡くなってしまった主人ですが、大好きなお風呂にもう一度入れてあげられて良かったし、本当にいい顔をしてくれたんです。』
『今回初めて主人の髪の毛を洗ってあげられたかもしれないです』とやり切った表情だったのです。
お孫さん、曾孫さんたちも『おじいちゃん気持ちよさそうだったね』と口々に言ってくれたのが、印象的でした。
私自身も過去に祖父を亡くし、その時にこの湯灌の儀を行ったことで、生前に何もしてあげられなかったことに悔いが残る想いでしたが、最期に洗髪や髪を乾かしてあげられたことで、その気持ちが和らいだことを思い出しました。
きっと奥様も同じ気持ちになって、自分を責めていた気持ちも和らいでくれたのではないかと思いました。
ご家族だけで過ごせた貴重な時間と、心に残る空間をご提供できたことに少しでもお役に立てたと感じました。
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