2019.04.06(土)
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斎場では何をするの?【後編 ご出棺~ご収骨】
こんにちは。
今回は前編から引き続き、
斎場では何をするの?【後編】として
実際に斎場では何が行われているのかお話しさせて頂きます。😊
斎場は、お姿ある故人様との一番最後のお別れの場所になるので
ご家族の悲しみが最も深くなる場所のひとつでもあります。
悲しみが溢れ、涙を流す方は珍しくありません。
また収骨の際には、お骨になったお姿を見て再度大きなショックを受ける
方もいらっしゃるでしょう。
しかし、斎場で過ごす時間は悲しみであると同時に、
最後に故人様とお別れをする大切な時間でもあると言えます。
では、その斎場(火葬場)ではどんな流れで何をするのか? 😕
ご存知の様でご存知でない事もあるかもしれません。
時系列で簡単にお話しさせて頂きますと
大体以下の流れになるかと思います。
○出棺(しゅっかん)
会館やご自宅、その他施設等から、斎場へ向います。
出棺の際は、お棺(ひつぎ)を乗せた霊柩車を先頭に
マイクロバスや自家用車が続いて出発します。
なお出棺の時刻は、ご点火に間に合う様に出発地からの移動時間を考慮して
出棺時間の目安を静岡市として設定しています。
○斎場 到着
斎場に到着すると、スタッフがお棺とご遺族・ご会葬の皆様を
炉のある個別のお部屋=告別室へご案内します。
○告別室にて焼香・お別れ
炉の前に到着すると、そのままご点火を始めるのではなく
お棺の窓越しに最後のお別れをして頂く時間があります。
その際、仏式であれば【点火前のお経】をお寺様から頂き、
皆様には焼香をして頂きます。(点火経が無いこともあります)
その他のご宗旨の場合には、その慣習に従って最後のお別れをして頂きます。
○点火
ご遺族・ご会葬の皆様はお別れの後、火葬炉へご移動して頂きます。
斎場の職員の手により点火され、その後…
ご収骨まで約1時間15分前後 荼毘(だび)に付す(=火葬)ことになり、
待合室でお待ち頂きます。
また、心の状態にもよりますが
ご遺族は各テーブルにいるご親戚・関係者に参列と生前のお礼を
言ってまわります。
この間にお弁当を召し上がることも多いですが(時間帯によります)、
一部の地域を除き、最近ではこの時の湯茶ご接待は
各葬儀社や市の斎場職員などのスタッフが対応します。
そして、この時間にご遺族には
ご遺骨の身元を証明する【埋葬許可証】という書類のお渡し等をさせて頂きます。
こちらはご納骨の際、墓地の責任者に提出する大切な書類です。
○収骨
ご収骨のアナウンスが入るとスタッフが皆様をご案内し、
収骨室へご移動して頂きます。
2人1組になり、「箸渡し」でご収骨をして頂きます。
ちなみにこれは、諸説ありますが仏式の考えで三途の川の「橋」を渡るにかけていると言われます。
(なお、収骨については【前編】でもご紹介していますので是非ご覧下さい😊)
ご出棺~ご収骨までは、おおよそこの様な流れになるかと思います。
しかし、行うことや流れが同じでも、
その過ごし方までも同じとは限りません。
あるご遺族は、ご長寿で生涯を全うされた故人様に対し
告別室でのお時間を、皆様で拍手と「ありがとう」の声かけでお見送りをされました。
また、あるご遺族は「こんな事があった、あの時はこうだったね」など
故人様との想い出のお話しを和やかな表情でされながら収骨に進まれました。
悲しみのお気持ちの中にも、最後の時を笑顔でお見送りしてあげたいという
ご家族の気持ちが暖かく感じられる時間。
斎場での過ごすお時間はご家族の数だけ
様々あるのだと私たちスタッフは日々感じさせて頂いています。
大切な方とのお別れの時間
その大切な時間を、お手伝いさせて頂いていることに感謝しながら
今後とも精一杯務めさせて頂きます。
↓前編はこちらから↓