2019年12月25日(水)
[家族葬]悲しんでいないのではなくて…
- エリア
- 清水区
- 式場名
- ファミリーホール船越
- ご参列者数
- 家族葬でのお葬式でのことでした。
私のご遺族様への第一印象としては
”やるべきことを淡々とこなしている”というもの。
お悲しみを露わにせず、落ち着いた様子だと感じました。
故人様は50代とまだお若く
通夜のお手伝いをさせて頂いたスタッフからは
「式後ご親戚の皆様が帰られてから、ご遺族様がお柩(ひつぎ)のそばでずっと涙を流されていた」
と聞いていたので、お葬式の担当をさせて頂いた私は
打ち合わせの際からずっと違和感を感じていました。
そんな中、喪主である奥様が
「どうしよう…
最後に好きだった食べ物だけは作って持ってきてあげたかったのに
色々とやる事が多くて…」と
クールに見えていた奥様が
とても悲しそうな、困った表情をされました。
開式直前ではありましたが、私にも何か出来る事はないかと考え
故人様がお好きだったと伺った【うな重】を急遽ご用意させて頂こうと考えました。
- 残念ながらご出棺前にうな重のご用意をするには時間が足りず
お柩の中に添えて差し上げることは出来ませんでしたが、
ご出棺前の最後のお別れの際に
「うな重をご用意しておきます。
精進落としの席にお出しして…ご主人様に召し上がっていただきましょう」と
お声かけすると
喪主様は何か糸が切れた様に涙を流され
そばにいた息子様も「良かったね」と笑顔を見せて下さいました。
「本当に本当に ありがとうございます」
感謝の言葉を頂いた、その瞬間から
皆様の雰囲気が変わったのをよく覚えています。
「ご遺族様は落ち着いていたっしゃった訳ではなく、
泣きたくても泣いていられなかったんだ」
私自身はっと気が付き、反省しました。
お葬式の後、当社のイベントに足を運んで下さったり
町内のお葬式受付のお手伝いで来館されたりする際に必ず私を探して
わざわざ声をかけて下さったりと
今でも感謝の言葉を頂きます。
お会いする度に、私達は
ご遺族と同じ様に故人様の家族にはなれないからこそ
お気持ちに寄り添ってお手伝いする事が大切だと実感しております。
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