2019.01.25(金)
- 供養
- 葬儀
白木位牌のこと
ここ静岡市においてご葬儀をすると
大概はお通夜の時、お寺様が
【戒名用紙】を持参され、白木の位牌に
貼り付けたり、直接白木の位牌に
書き込んで来られたりと様々だと思われます。
ただ、おそらく皆様が不思議に思うのは、
その白木の位牌が2本あること
ではないでしょうか?
なぜ、お一人を送るのに2本あるのか?
お寺様によっては、そのご葬儀当日に納骨が
無いというときには、1本しか
作ってこない時もあるので、気付かない方も
いるかもしれません。
そう、納骨に関係があるのです。
昔、ほとんどのお宅様は最終的に
ご葬儀はお寺で行っていました。そして
その日の当日に納骨まで済ませていた
という流れがありました。
これに伴い、よく納骨の際に
今回お墓に入る方のお経をあげて
いただきますが、その際に白木の位牌を
1本お墓に示し、お墓に置いてきたのが
【野位牌】と言われています。
そこに置いてくると、自宅に飾るものが
無くなってしまうので、もう1本作られたのが
【自宅牌】と言われています。
最近においては、納骨が後日(四十九日)に
なるケースが多くなり、当日での
納骨が少なくなりました。
それに伴い、今では自宅に2本とも
自宅に帰ってくることが多いと思います。
要するに昔の名残が今でも
続いているということです。
そういったことは、ご葬儀の中には
いろいろとあると思います。
物事のそもそもを知ると、
何で!?がわかってくることが多いです。
何でこうしているのかには、理由があります。
それを考えれば、今現代においても必要か、
必要じゃないのかが見えてくるかもしれません。
『こうしなさい』、『ああしなさい』
で教わったことは
なかなか覚えていられませんが、
その意味や、歴史を知れば、
ずっと記憶や行動に残るものに
なるのかもしれません。
諸説あるものも多いので、
お寺様やいろんな方に聴いて見ると
面白いと思います・・・。
次回は、白木の位牌のその後に
ついて触れてみます。
プランナー 池 谷