2020.01.07(火)
- 供養
- 終活
- 葬儀
菩提寺がない、遠方の場合はどうすればいいの?
先祖代々のお墓があるお寺を
菩提寺と言って
昔は人が亡くなると菩提寺に葬儀を
依頼することが当たり前でした。
しかし、時代の移り変わりとともに
“菩提寺は田舎にあるけれど
故人は都会で亡くなる”
というケースが増えてきました。
菩提寺がない方もいらっしゃいます。
【1】菩提寺が遠方の場合
菩提寺があっても、遠方にあるため
通夜・葬儀のお勤めをお願いすることが
難しい場合があります。このような場合
まずは菩提寺に現在の状況を伝え、
通夜・葬儀のお勤めが可能かどうか
聞いてみましょう。
「遠方だから来ていただけない」
と思い込まないように、まずは相談を。
どんなに遠くても都合がつけば
駆けつけてくれるご僧侶もいます。
その際は、交通費や宿泊の
手配をする配慮を忘れずに。
来ていただくのが無理な場合は
菩提寺に近くのお寺を
紹介してもらうといいでしょう。
連絡をせずに葬儀を終えてしまうと
菩提寺との関係が悪くなるケースもあるので
まずは一報を入れることを忘れずに。
【2】菩提寺がないけれど仏式を望む場合
菩提寺はないけれど
仏式で葬儀を行いたいという場合は
親戚などの菩提寺や
近所のお寺を探す、また
平安祭典に問い合わせをいただければ
寺院のご案内ができます。
その際、「実家の宗派と同じが良い」など
特定の宗派の希望があれば
必ず先にお申し出ください。
【3】菩提寺がないので無宗教で
決まった宗教を持たない
寺院とのお付き合いがないという場合
特定の宗教宗派によらない方式でも
葬儀はできます。ただ、無宗教での葬儀は
定まった方式がないため
どのように行ってもいい反面
ご遺族の方も参列する方も慣れていないので
戸惑うかもしれません。
無宗教でご葬儀をして困るのは
むしろご葬儀後です。仏教では仏壇があり
四十九日の法要があるなど
葬儀後の供養の仕方が慣習として
定まっていますが、無宗教にはありません。
そこで無宗教であっても、日本の喪の慣習を
積極的に採用したらいかがでしょうか。
今は宗教色のない仏壇もありますから
これを飾り、故人との対話の場を作ります。
また、四十九日や一周忌には故人の関係者が
集まって想い出を語る会を開くのも
良いのではないでしょうか。
自由ですから
慣習として良いもの、慣れているものを
採用する自由もあると思います。