［一般葬］想い出の光景を再現
- エリア
- 葵区
- 式場名
- ご参列者数
2018.01.26（金）
- 30歳代の若さで急逝された故人様でした。
動揺を隠せないながらも
それでも気丈に思いを巡らす奥様から
「主人らしい葬儀にしてあげたい」
ご相談を承りました。
故人様の趣味をお伺いすると
サッカー･･･ギター･･･
など淡々と単語は出てくるのですが
どこか浮かないご様子。
そこで
一番印象に残っていることは何ですか？
とお伺いしたところ
しばらくしてから
「サッカーをしている主人や
ギターを楽しそうに弾いている顔が
思い出されますが
一番は子供とふたりで
マンガを読んでいる
何気ない普段の主人です。」
とおっしゃいました。
このとき私の頭には
ご主人とお子様の傍らで
幸せそうに二人を見ている
奥様のお姿が浮かんできました。
「奥様の大切な想い出の時間を
そのままカタチにしませんか？」
とご提案させていただいた時
奥様は何のことなのかわからないような
ご様子でした。
式の準備が始まり
故人様がお使いになられていた
本棚や家具が
式場に運び込まれました。
奥様が見てこられた空間そのものを
ディスプレイしたのです。
ご趣味だったサッカーは
マネキンにお気に入りの服を着せ、
その片足はサッカーボールの上に。
奥様が好きだったご主人のお姿に
なるべく近づけるようにしました。
もちろんギターも
いつものギタースタンドへ。
奥様は
「いつもの風景です。
まるで主人がサッカーをしている
ようですね。」
と涙を流されていました。
そして最後には
「とてもいい式でした」と
皆様から
感謝のお言葉をいただきました。
故人様との想い出は人それぞれです。
私自身この仕事に携わる者として
大切なものを共有させていただいた
お葬式でした。
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